周りの漫画読みがこぞって絶賛しているので、読み始めてみたら…ヤバい!コレは面白すぎる。タイムリープxサスペンスという下手するとすごく陳腐になりそうな組み合わせなのに、緊張感がハンパなくてグイグイ引きこまれます。近くの人の危険を察知して直前の時間に戻る「再上映(リバイバル)」という特殊能力が、ストーリーに非常に大きな奥行きを持たせていて、さすが「ジョジョ」の荒木飛呂彦先生のアシスタントを務めていただけはあると感嘆してしまいます。連続誘拐殺人事件やネグレクトという非常に重い題材を扱っているのに、嫌な気分に支配されてしまわない読後感も良いです。これは主人公と主要女性キャラ3人の心がピュアだからこそでしょうが、読みながら自然と彼らを応援している自分がいます。主人公が特殊能力を持つサスペンス漫画の傑作と言えば、「デスノート」もすごく面白かったし、当時は寝る間も惜しんで読みました。でも、「デスノート」では登場人物への感情移入とか肩入れしたくなる気持ちとかなかったですし、そういう意味で「僕だけがいない街」は従来のサスペンスものとは異なる読み応えを感じる作品です。



僕だけがいない街 (1) (カドカワコミックス・エース)
三部 けい
角川書店(角川グループパブリッシング)
2013-01-25




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