今回はサブカル好きの男にありがちな話ですが、「自分の価値観を好きな人に押し付けるのは逆効果である」という事を、学術的な分析を基に書きたいと思います。

以前読んだニュースに、こんなのがありました。


ミシガン大学の公衆衛生学者デレク・グリフィス氏が、妻のヘルシー料理を食べている(食べていた)人たちを対象に調査してます。その調査から、妻が夫の健康を願ってヘルシー料理を食べさせる事が「夫は暴食に走り、余計に太る」原因を作っているという皮肉な分析がなされてます。

どうして、こんな真逆の傾向が表れるのか?

被験者の大多数が「妻は好みを考えずに作っている」と答えており、また、そのほとんどが「そのことについて夫婦で話し合ったことはない」そうです。そして、「本当に食べたい物を食べられない不満から秘かに外食して欲求を満たそうとする」そうです。で、夫は何故、この不満を妻に訴えかけないのかと言えば、「黙っている方が平和で楽」だからです。

この記事を読んだ僕は、似たような話を実際によく見るなぁ、と思いました。と言っても、男女逆転した例ですが。僕がよく見る話は「彼氏(夫)が彼女(妻)に喫煙を止めるよう強く言うと彼女(妻)が、逆にヘビースモーカーになった」というものです。

これも、ヘルシー料理の例と同じ理屈です。
「健康のため」とか「女は子どもを産むから」とか、最もらしい理由を付けて女性の喫煙を禁じる男性は多いです。でも、本当に女性の事を考えて発言しているかと言えば、全然そんな事ありません。その多くは「女性の気持ちを考えずに禁煙を強制している」し、「そのことについて女性と話し合ったことはない」のです。

で、多くの女性は「黙っている方が平和で楽」と思うのです。その結果、「彼女(妻)は陰で喫煙して余計にヘビースモーカーになる」のです。僕の女友達にも彼氏の前では吸わないのに、僕の前では嬉しそうにタバコを吸う人が、かなりいます。リラックスして喫煙する女友達の笑顔を見てると、「彼氏さんが彼女の魅力的な一面を封印してしまうなんて勿体ないなぁ」と思ってしまいます。

誤解してほしくないのは、僕は別に女性の喫煙を薦めている訳ではありません。僕自身、非喫煙者ですし、タバコは吸わないに越したことはないです。でも、「相手を納得させずに自分の価値観を押し付けても、結局、それは逆効果に終わる」ということを理解するべきだと思うのです。

ヘルシー料理でも禁煙でも、本当に相手を思うのであれば、「相手の気持ちを理解」し、「そのことについて相手としっかり話し合って」から取り組むべきですね。


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