これまで「現代はサブカルこじらせ者でも出会いやすくなった」「こじらせ者にはこじらせ者なりの戦略がある」と煽ってきました。でも、具体的な施策について書かないと、単なる精神論になってしまいます。ということで、今回は「サブカルこじらせ者は、どこで恋愛対象と出会えば良いのか?」書きたいと思います。

まずは出会いの場について。

■SNSで最も出会えるのはどこ?

サブカルこじらせ者が出会う場として最適なのは、やっぱり各種SNSです。って言うか、SNSが今日ほどに隆盛してくれたからこそ、僕達が最高の恋愛相手と出会える可能性が飛躍的に伸びました。昔は自分のマニアックな趣味を誰かと分かち合うためには、専門誌の文通コーナーに投書するか、ひたすら奇跡的な出会いを待ち続けるしかありませんでした。もちろん、合コンなんかではマニアックな異性と会える可能性はゼロに近いです。そもそもこじらせてる人間は合コンが超苦手ですからね。それを考えると、ネット上に同じ趣味の人間の存在が可視化され、直接会ったことがない遠方の人ともメッセージのやり取りができる今の状況は、サブカルこじらせ者にとっては僥倖としか言いようがありません。

僕自身も5股時代が終わる頃、新たな理想の女性と出会ったのは、当時流行っていたMixiでした。Mixiの何が良かったのかと言えば、コミュニティの機能です。個々人がどういうコミュニティに参加しているか一覧を見ることができるので、趣味嗜好が似ている人を探すのは非常に簡単です。漫画、映画、音楽などで自分も参加している好きな作家や作品のコミュニティに参加しており、それが複数被っているとビンゴです。ルックスはともかく、価値観や感性が自分の求める理想の相手である可能性は極めて高いです。残念なことに、WEBサービスの栄枯盛衰の速度はマウスイヤーと呼ばれるほど早く、もはやMixiに一時の勢いはなく、facebookやLINEにとって替わられておりますが。では、今はfacebookやLINEで出会えば良いのか?と言えば、ちょっと違います。facebookはリア充の巣窟で、こじらせ者には非常に居心地の悪いSNSです。Mixiのコミュニティと似た機能のfacebookページも、交流の場として盛り上がっているとは言えません。LINEについては、基本的には出会ってからじゃないと繋がれないので、出会いのツールではないです。出会ってからのコミュニケーションツールとしてはかなり便利ですけどね。その話はまた別の項で書きます。結論としては、今こじらせ者が理想の恋愛対象と出会うのに最も適したSNSはTwitterだと僕は思います。Mixiやfacebookのように、特定の趣味のファンページ機能はないですが、好きな著名人本人をダイレクトにフォローできるので、フォローしている人の一覧で趣味嗜好を判断できます。また、Twitterでは自身のつぶやきやRTしたつぶやきの内容で、その人の価値観や人間性を知ることができます。facebookより匿名性が高い分、変に友人知人へ配慮したり、見栄を張ってリア充アピールしたりすることなく、こじらせた素の自分を晒している人がたくさんいます。匿名であるが故に素を出せるというのは、皮肉な話ではありますが、こじらせている人の割合が、facebookよりTwitterの方が圧倒的に高いのは事実です。「(500)日のサマー」と並んで(と言うか一卵性双生児とも言える)サブカルこじらせ野郎のバイブル的映画「モテキ」でも藤本幸世が松尾みゆきと出会ったのはTwitterですしね。


■NGな出会いの場

逆に僕達みたいなこじらせ男子が使ってはいけない最近流行りの出会いの場は、結婚相談所(婚活サイト)と有料の出会いアプリです。前者でモテるのは、高学歴、高収入、高身長などスペックが高くて、一般的な趣味や価値観を持った健全な男です。こじらせてる人間が登録しても、全くモテませんし、同じ趣味や価値観の理想のパートナーをみつけるのも至難の業です。また、後者は、厳格な審査があり、24時間監視や迷惑通報による強制退会などを実施し、徹底的にサクラや匿名の冷やかしを排除しているのが「ウリ」のようですが、お金を払うほどのメリットがあるとは思えません。確かに、従来のSNSだとfacebook以外は匿名が怖いかもしれません。それならば、実名を公開してる人だけに声をかけるのも1つの手だし、mixiやTwitterで匿名の人は通常はコテハンなので、相手の言動をチェックしたり、しばらくやり取りをすれば、ある程度リスクチェックはできます。あと、実名だから絶対安全なのかという問題もあります。先程も書きましたが、匿名だからこそその人の本性が出ることもあるのです。実名で猫かぶってた人が、いざ会った途端に本性をむき出しにする方が余程怖いと思います。


さて、ここまで出会いの場について書いてきましたが、いかがでしょうか?サブカルこじらせ者にとって、出会いの場は出会いの絶対数よりも自分好みの相手の探しやすさが優先されます。その意味において、SNSはとてつもなく便利なツールであり、僕達にとっては革命的とも言えるかもしれません。僕達は、このWEB時代に生まれた革命的ツールを是非、有効活用すべきです。


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